hoshi368death

解脱できなくて現実逃避

『中学生円山』が好きな人とは友達になれる

 無気力が極限に達して文章を書いてませんでしたが書きます。『中学生円山』とは宮藤官九郎が監督した映画です。向井秀徳が音楽を担当しているとのことで観ましたが、良いんですよ、全部が。

 

 ネットのレビューとかではボロクソに言われてますが、私は大好きです。ストーリーが「現実パート」と「妄想パート」に分かれていて、映画の後半で「妄想パート」か「現実パート」なのかわからなくなっていく感じが素晴らしかったです。

 主演の中学生やヒロインの演技もよかったのですが、やはり草彅剛の演技が良かったです。あの独特の雰囲気ができる人は中々居ないと思いますし、あのチャリに乗れない人の演技は真似できそうでできないと思います。

 「妄想パート」におけるバイオレンス描写がどことなく北野武の映画っぽい演出だったのもなんか好きですね。カメラワークは素晴らしく、演出の無駄遣い感があって そこらへんも良かったです。

 くだらないことを一生懸命やることの哀愁とその美学みたいなものが作品に内包されていて、「妄想パート長すぎー」って観ている間は思いますが アレを省略してしまうと後半の謎のカタルシスみたいなものは生まれないと思いますので絶妙な匙加減なのだと思います。

 ネタバレになるかもしれませんが、レビューで色々言われてるのが悲しいのであえて書きます。ラストでのヒロインと主人公のヨリが戻ったかの描写はヒロインの発言からもわかるように「仲が戻ったかのように見えるけれど実際はただのすれ違い」ということを示していると同時に後半の「下井&円山VSヤクザ+警察」が円山の妄想であったことを示しているのだと思います。

 

 ともかく向井秀徳の音楽を聴きながら色々な俳優の演技も観れて、遠藤賢司の歌と演奏も楽しめるという素晴らしい映画なので是非レンタルするなり買うなりしてください。